新年が始まりました。去年はどんな一年でしたか? 今年もよろしくお願いします。
大みそか恒例の「NHK紅白歌合戦」がよくお茶の間では見られたかと思いますが、せっかくなのでおなじみの「紅白」についてとりあげます。
「紅白」色は昔から縁起のいい色として行事で使われています。
由来が諸説ありまして、「誕生祝の紅白餅紅が出生の意であり、白が死を表し、人の一生をあらわす、という説」、「おめでたい時に赤飯を食べる習わしから、赤い色との組合せがおめでたい場面に使われるようになったという説」があります。
さて、ここまでは縁起がいいと言われても、「紅白歌合戦」のような対戦を連想することはありませんね。
相対する色の組み合わせから紅白戦などの対抗戦に使われますが、運動会など2組に分かれて勝負を競う戦いでは「紅白」の文字が多く使われています。
その由来は平安末期まで遡ります。
当時の二大勢力の源氏と平家の壮絶な戦いがありました。
この源平合戦で、それぞれの陣営で使用した旗印が赤と白であることから、対抗する2つの組をあらわす意味で定着したと言われています。
源平合戦で源氏が白、平家が紅の旗を掲げて戦ったという歴史から、紅白を並べることでいさかいもなく平和に過ごせるとされ、おめでたい時に使われるようになったという説があります。
相反する二つの意味のある「紅白」という色を好む感性に、和を尊ぶ日本らしさを感じます。
【金色野原】
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