今回紹介しますのは、そろそろ花が咲く時期になります、岩槻お隣の越谷市にあるとある藤の木についてです。
「越谷の藤」と聞きますと、越谷久伊豆神社様にあります藤は、埼玉県の天然記念物にも指定され、非常に見事で、まずこれを思い浮かべる方も多いかと思います。
さて、越谷には出羽公園にも藤があります。
現地の説明板にて、『弁天の藤(出羽公園の藤)』と名が付くこちらの藤は、樹齢約三八〇年とされ、綾瀬川の改修工事に伴い、故関根良男様より寄贈を受け、出羽公園へ移植された事が書かれています。が、とある歴史上の人物と深く関わることについては書かれておらず、知らない方も多いかと思います。
この藤はなんと、あの新選組局長・近藤勇殿が辞世の句を詠んだという藤の木とされます。
この藤が移植前の、綾瀬川の一ノ橋の近くにあった時。
近藤勇殿を板橋へ連行していた新政府軍の一行がここで休憩を取り、近藤勇殿はこの弁天の藤の下にて辞世の句を詠んだそうです。
「綾なる流れに藤の花にほう わが生涯に悔はなし」
自分がこの話を知ったのは、確か十年以上前、越谷市の当時のホームページからだったと思います。
当時は全くネット記事にも出ていませんでしたが、近年は新選組ファンの方々にも認知されてきているようですね。
個人的に、桜はお花見などで誰しも気にしますが、藤の開花は忘れられがちなイメージです。
どうしても藤の開花タイミングは、新生活やゴールデンウィーク前などで忙しい上、花の期間も桜の様に意外と短く「やっとGWで休みだ」という時には盛りを過ぎていることもあります。
4月3週~下旬までに行かれるのがオススメです。
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