特撮関係者インタビュー④ 続「姫野昭三さん」

――その後現場から離れて経営側から関わるようになったと思うのですがショーの世界でやっていてよかったですか?

姫野さん 振り返ってみるとやっていて良かったなあと思うよ。
やっぱりショーに出演する仲間といるのがとても楽しいじゃん。
いいショーをやったらみんなに喜ばれるし。
ちょっとこだわるだけですごくいいショーに変わるんだよ。
そのこだわりがとても大事なんだよ。
例えばステージに出たら拍手が出るまで構えて動くなと指示したの。
そうすると自然に観客から歓声が上がるんだよ。

―――今と昔とでショーは変わりましたか?

変わったね。
震災以降もそうだけど、だんだん無難にショーをこなすようになってきたよね。
でも、今のショーは昔に比べてレベルが高くなってきているよ。
池袋でやっていたウルトラマンフェスティバルとか。
そこに俺の会社の人間もスーツアクターとしてそこに入っているし、他にもラスベガスで行われた歌舞伎公演での立ち回りに加わったり、劇団☆新感線に出演した人もいたし、テレビドラマにも出演したメンバーもいるし。
若い子達は子どもショーだけじゃなくて色々なジャンルの世界で活躍しているよ。

―――お客様を喜ばせたいと思って試行錯誤しながら先駆けて作っていったことが次の世代にきちんと引き継がれているんですね。

 4回にわたって姫野昭三さんのインタビューを連載しましたが、いかがでしたか。
次はどんな方の話が出てくるでしょうか。
お楽しみに。

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