パラリンピックたけなわです。

彼らの活躍は、障害を持っていても、可能性や輝きは損なわれるものではないということを、世界に知らしめていると思います。

リハビリテーションは、「全人間的復権」と日本語訳されます。意味は、その人らしさの回復とでもいいましょうか。

健康ですごしてきた方が、人生の途中で障害を持つと、とてもショックを受けるでしょうし、落ち込むこともあるでしょうし、できないことが増えるということもあると思います。

それでも、人間は無限の可能性を持っていて、失くした機能があったとしても、それを残った機能で補ったり、道具を駆使したり、周辺の家族や友人に励まされ支えられることで、人生を輝かせることができます。そのことがすなわち、リハビリテーションです。

 日々、仕事に追われ、充分な休みもとれず、自分のパワーが枯渇していると感じる時、「私って今何してるんだろう?」と、ふっと思うことがあります。そんな時、「私らしく生きているかな?」と疑問を感じてしまったり..。
そんな時、私にもリハビリテーションが必要だと強く思うものです。天は人の上に人を作らず。
万民平等なのです。

 人生の課題は、人それぞれ。苦難が、リストラなのか、近親者との死別なのか、障害をもつことなのか、闘病することになったことなのか、わかりませんが、それらの課題に対し、自分のできることを精いっぱい行って、例えばパラリンピックという大舞台で、メダルという成果を得られたとしたら、それは、すばらしいリハビリテーションではないでしょうか。

私には、17歳の時に首の骨を折って、四肢麻痺になってしまった友人が居ます。
彼は、とても明るい性格で、民法のDJをやっていたこともある、とっぽいおやじになっています。
彼の生き方は素敵です。頚髄損傷四肢麻痺は、大変重い障害で、私が受傷したら立ち直れるか自信はありませんが、彼は、そんなこと苦難とも思わず、一家の大黒柱として家族を支えています。
障害を持つことは、かわいそうなことではありません。
誰にでも人生の課題はあるし、それを乗り越えて輝いている彼は、リハビリテーション達成した素晴らしい人です。

障害者をかわいそうとみてしまうことそれ自体も、偏見の一つだと思います。まず、お話してみてください。大きな困難を乗り越えてきた人には、魅力ある方が多いですね。

【愛風・久毛】

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