「距離感について」
学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。
学童では小学1年生から6年生が利用しています。
小学5年生、6年生にもなると、思春期の入り口ということもあり、関りが難しくなったりします。
働き始めの頃は、例えば宿題をやる時間に促そうとしてとある小学5年生の女の子に「宿題やる時間だよ」と声をかけても「うるさい」と言われたりしていました。注意も上手くできず、見かねた他の支援者が「宿題をやらなくて明日困らないの?」という声掛けをしていました。
これは「やりなさい」とは言わない促しです。
宿題をやらせるにしても、今その子の関心がどこに向いているのかを見ながら、こちらの意図を伝えていく。これが支援なのかと思いました。
このような手法は基本的なのかもしれませんが、私には余裕がなくて、やらせるので一生懸命でした。
私は単刀直入すぎて、窮屈なやりとりをしていたのだろうな、と思います。時には関わりすぎて声をしつこく声をかけたりもしていました。
これではいけないと、私は子どもへの関りの実際と意図を照らし合わせることをしていくのですが、それがかみ合ってくるのはそれから2年が経ったくらいからでした。
関係性を作っていく仕事は一日にしてならずです。「仕事だから」だけでかけた声掛けが入らないのが難しくもあり、その奥深さに、私は魅入っていくことになるのでした。
(ともくん)
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