大雪で12日間動けなくなったベースキャンプ

前号で、パキスタン「ツイⅡ峰」の初登攀について書かせて頂きました。

今月は、登攀後の出来事についてです。実は、僕らが長くベースキャンプで過ごしていた間、村を挟んで対岸にある丘で、頻繁に「バーン!」という音が聞こえていました。
パキスタンではよく土砂崩れが起きるので、道路を塞いだ瓦礫を片付けるために、ダイナマイトを使用することがあり、その音なのかなと思っていましたが、村に降りてガイドに聞いてみると、「あれはアフガニスタン軍の威嚇射撃だよ」との予想外の回答が返ってきました。
国境まで10キロメートル程とはいえ、あれほど簡単に銃弾が飛んでくるとは、驚きです。とはいえ、村人たちは「いつものことだ」と極めて平和そうに暮らし、麦と芋、ニワトリとアプリコットを中心に、自給自足で暮らしていました。このような状況の中、登山許可も剥奪されずに、登らせてもらえたこと、日本が平和だからこそ、こうした遠征登山に挑戦できたこと、改めて感謝しなければと感じました。

さらに詳しく話を聞いてみると、この村の周辺に登山隊が訪れることは滅多にないらしく、30日間も山の上のベースキャンプにこもっている僕たちを怪しく思った地元警察官が、何度も僕らのガイドの所へ行き、事情聴取を行っていたようでした。
しかし、「登山」がどういうものなのかも分からない現地警察に、登山の概念から説明するのに、とても苦労したようです。
今回のガイドとの関係も、実はこれで3回目でした。
初年度K2など有名な8000m峰がそびえるバルトロ氷河で偶然出会い、彼はパキスタン人ながら日本語が達者なので、すぐに打ち解けました。
そして翌年のガンバルゾム遠征、今回と続きました。

信頼関係のないガイドだったら交渉、説得をすぐに諦め、もしかしたら登山を中止させられていたかもしれません。
僕らのガイドにも感謝です。

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