今回は11月4日の開催された薬師寺加藤朝胤管主記念講演に関しての報告です。
このコーナーでも紹介済みですが、現代仏教の基礎を築いたと言われる玄奘三蔵法師の霊骨が日本に分骨されて80年の区切りの年でもあり、日本での仏教の学びや教えの総本山でもある奈良薬師寺には岩槻慈恩寺の玄奘塔から分骨されて44年です。
岩槻での記念講演に先立ち、台湾玄奘寺との合同供養祭を済ませ、前日に帰国して岩槻に泊まってと、お忙しい中で実現して頂いた記念講演でした。
薬師寺への分骨の際に、加藤管主は当時の高田好胤管主のお供で慈恩寺を訪れていて、玄奘塔への参拝は大雨が降りだして足元も悪く、近くにも行く事もできずとても心残りだったそうです。
講演当日の早朝には晴天にも恵まれ、華林山慈恩寺と念願だった玄奘塔に参拝されました。
会場である市民会館いわつき5階で行われた午前中の写経体験では、写経の心得や法話をされ、午後からの大ホール(622席)での記念講演は、会場満席状況の中「法相唯識(ほっそうゆいしき)の伝来について」のテーマで、仏教本来の教えである考え方を分かり易く話され、たとえ話や笑いや誘っての2時間の講演は大好評のうちに終わりました。
玄奘三蔵法師の霊骨が岩槻の玄奘塔に奉納され、奈良薬師寺や台湾玄奘寺に分骨されたことを多くの方達に知って頂き、更に広く伝えられる機会になったようです。
【編集部・奥山】
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。