量子物理学など「ちんぷんかんぷん」。
しかし、見ていると引き込まれた。
かのアインシュタインが、「量子のもつれ」は、ありえない、間違っていると全否定した。
その後、何人もの学者が挑戦したが「量子のもつれ」の存在を証明できなかった。
しかし、物理学者のジョン・クラウザー(2022年度ノーベル賞受賞者)が、自宅のガレージに作った手づくりの実験装置で「量子もつれがある」ことを証明してしまった。
クラウザーは、「大事なのは自分に正直になることだ。
もしどうしても理解できないなら、今は理解できない。
混乱していることを認めることだ。
私の頭の中は、いつも混乱しているが、頭の中を整理すれば「良い結果が出ること」を知っている。
番組では様々な角度から、「量子もつれ」の可能性を解説していた。
「量子のもつれ」とは簡単に言えば、『二つが近づけば、よりもつれる。離れることで、もつれが小さくなる。』という理論です。
これを人間関係(よりよい人間関係)に当てはめると「離れ過ぎず、近づき過ぎず」が、長続きの秘訣ということになる。
以前に私の処に遊びに来ていた若者がいた。
頭の良い子であったが、人とのかかわりが苦手であった。
友達も少ない。
又、少しのことで友人とぶつかってしまう。
俗に言う「空気が読めない」のである。
私の書棚から「哲学書」を持っていくような若者でした。
或る日、目の色を変えて私の処に来た。
『見つけた。どうすれば友人とぶつからないか。方法を見つけた』と言うのである。
いつも気になっていたが、ぶつかりそうになると「イライラ」が始まる。その時点でその場を離れれば良い。
トイレに行く振りをして、その場を離れる。
時間つぶしをして又、友達の輪に入れば良い。
まさしく「量子のもつれ理論」の実践ではないか。
彼はこの時から大きく成長した。人に言われて始めたのではない。自身で見つけたことに意義がある。
【藤野信行(NPO法人親子ふれあい教育研究所代表・発達心理学)】
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