いつもお世話になっております。クライマーの鈴木雄大です。
5月は暑い日が多かったり、天気が崩れていたりと、クライミングをするにも難しい日が続きました。
最近は埼玉県の二子山通いではなく、長野県、小川山に出向くことが多くなってきました。
レタス畑で有名な、川上村の奥地に聳える小川山の岩峰群は、麓で標高1500メートルほどあり、暑くなるこれからの時期でも快適に登れるのです。特に、場所を選んで、岩のタワーのようなところに行けば、雨の翌日でも風や太陽のおかげで乾きが早く、比較的条件が良いのです。
石灰岩の二子山とは岩質が大きく違って、非常に細かい花崗岩で構成される小川山のルートは、バランシーな動きを要求されることが多く、また、指の筋力もシビアに求められるので、一口にクライミングと言っても全く違うジャンルのようで、それがまた面白いのです。
そして、実はこの花崗岩、ヨセミテやパタゴニア、パキスタンの岩山など、世界の名だたる大岩壁と同じ岩質でして、小川山で登り込めば、世界に通ずるというわけです。
今年も8月からはパキスタン遠征が控えており、その練習にもうってつけです。
そんな最近ですが、指一本で垂直程度の壁をギリギリのバランスで登る名ルートを完登(一度も落ちずに下から上まで登り切る)できたので、そのルート「マナ」の写真を紹介します。
この通り、何で持てているのか分からないような極小ホールドを、花崗岩の荒い摩擦を頼りに、何とか保持して登っています。
湿気も少なく涼しい日に、条件を掴めて登れたのが嬉しい一本でした。
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