今回は、訪問介護の仕事の中の服薬管理について、ご紹介します。
高齢になると、若い時には健康優良であっても、不調が出る方は多いです。
自覚症状が無くても、複数の疾患を指摘され、その都度薬を出され、一度に十粒以上も錠剤を飲んでいる人は、少なくありません。むくみが出れば抗利尿剤、眠れないと言えば睡眠導入剤、吐き気があると言えば吐き気止め。
薬だけでお腹がいっぱいになりそうですねと、冗談も言いたくなります。
ところで皆様は、医者に処方されたお薬は、指定通りきちんと飲めるタイプですか?
利用者さんの中には、もれなくきちんと自己管理なさっている方がいらっしゃいます。
お薬を飲む時間帯ごとに、分けて収納しておいて、時間でそれを出して飲み、飲むと手帳に記載。
飲み忘れたことはないと。
そうでない方もいらっしゃいます。
昨日は眠くて夜早く床に入ってそのまま寝ちゃったから夜は飲まなかった~とか、お薬カレンダーに残薬があるので、声かけると「あれ?忘れちゃったのかな?」と、飲んでいなかったことにも気づいていないことも。
そんな人には、ヘルパーは声掛けします
。薬が嫌だから飲まないわけではなくて、飲むことを思い出せず、飲み忘れているだけですので、声をかければ、飲んでくださるからです。
この声掛け、悩むこともあります。
カレンダーに配薬してあるのですが、本人に聞いても、飲んだような気もするし、飲んでないような気もするなどと言われてしまうと、はたして今日の分を飲ませてもよいものかどうか、判断が難しいわけです。
降圧剤などを、過剰に摂取すれば、血圧が下がりすぎて、体調を崩しかねませんから。
飲まないことより飲みすぎる方が怖いのです。
また、複数の支援者が入っていると、どの状態で終わったかが伝わっていないと、正しく判断できないということもあります。
必ず記録し、それを確認することにしていても、ヒトのやること。書き忘れることもあれば、確認を忘れることもある。
薬の空き袋をとっておいて、飲んだことを確認できるようにしようと申し合わせても、エアコンの風で飛んでなくなってしまうこともあるし、空き袋をとっておくということを忘れて捨ててしまっていることもあるので完璧にもらさず飲むように支援するのは、かなり難しいことです。
今、ご自身できちんと管理されている方はすばらしい!
同じ認知力を維持できていれば、この先も自己管理できます。
けれども、多くの人がピンピンコロリではなく、介護を受ける時期が来ます。
セットしておくと、服用する時間に服用する分だけお薬が出てくるロボットも開発されています。
皆様は、介護が必要となったとき、どのように服薬管理しますか?
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