弊誌平成30年2月号6面で取り上げた、大雪で傾いた岩槻城址公園の赤松。完全に倒れた状態でもなく、八つ橋からの通路にも大きな支障が出ない方向への傾き方だったので、一時的に枝を落としてでも復活させて城址公園の「シンボルにもできるのでは?」との思いで紹介してみたのだが……。桜祭りで訪れた公園には、あの赤松の姿もその痕跡さえも消えていた。関係者の話によると松の葉が赤くなってきたので切り倒したようだ。たった1本の松の木に対して、住民の関心も薄く保存活動などの動きもなかったのだろうか。何とももったいないというか、樹齢を重ねて公園の中心的場所で菖蒲池や公園を見守ってきた赤松は貴重なものだったとも思う。切り倒すのはいつでも可能であり、何で枝を落としてみて1年間くらい様子を見守ってほしいという思いもめぐってきた。次の世代に向けて新しいものを作ることも必要だが、地域の資産に出来るものは多方面から熟慮し、残すことを選択するのも大切にしたいものである。岩槻にはそんな地域の資産がたくさん埋もれているような気がしてならない。気が付かなければ失ってしまう受け継ぎ見守って来た地域の資産や魅力をみんなで探してみるという大切さも感じられた。【編集部・奥山】
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