諏訪神社と諏訪公園佐 藤 里 枝
東岩槻にある諏訪神社を訪れた。隣接する諏訪山下団地の完成直後に私が入居したのは50年年近く前になる。幼い子供を連れての散歩コースにあった神社は、小高い所にあって落ち着いた、たたずまいであった。間もなくこの地を離れたので、ここの変遷は知らなかった。今回、あの頃のように諏訪公園の木々の茂った道を上って行ったが囲いが張り巡らせていてたどり着けない。そこで一旦下りて北側の大きな石碑の立っている神社入口に回った。40段の階段の脇には萩の花が咲いていた。天保年間の銘の入った手水鉢のある境内には朱塗りの社殿と木造の神楽殿が存在感があった。眼下には住宅の屋根が連なって見える。団地のできる前は見渡す限り田畑だったのだろうか。赤く塗りなおされていた祠や、修理が済んだばかりの神楽殿、地域の方々の手で大事に守られてきた神社である。ここを後にして諏訪公園に出る。グランドでは少年サッカーチームが練習していた。「公園の管理事務所の人がいつも掃除してくれるので、気持ちのいい公園ですよ。桜やつつじ、椿、季節ごとに花も楽しめます」犬を連れて散歩をしていた人が話した。今、木々の緑からは蝉の声が響いている。滑り台やブランコなどのある遊具広場には子供の声が響いていた。市街地の一部を広く切り取ったような緑の空間は、地域の人のオアシスのようだった。(東武野田線、東岩槻駅徒歩13分)(第5回)
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