大宮と岩槻を結ぶ旧道へ
七里の大圓(えん)寺の山門を出て南へ歩く。周囲は静かな住宅地。少し行くと右手にケヤキの大木が一本立っていた。その下には小さな地蔵があった。間もなく県道(旧16号)に出る。左手に大圓寺参道の石碑があった。県道を西へ行けば大宮方面、東へ行けば岩槻だ。歩行者用の信号があり、県道の向こうに、さらに南へ続く細道がある。細道の左側の県道に面した空き地に、うっそうとした木立があった。数本のカシの木で、樹冠が県道の方まで張り出している。県道を渡り細道に入る。現在は真っ直ぐな道だが、昔はゆるやかなカーブのある道だったという。左手がカシの木立のある空き地で、奥の方は竹林になっていた。細道を少し行くと右手にも竹林があった。交通量の多い県道から少し入っただけで異空間に入り込んだ感じがした。広い竹林の先は私道で道の左側に、ねぎぼうずが並んでいた。この区域はまだ畑が残っている。細道をさらに南に進む。道はやや広くなり左右は住宅地となり、間もなく広い通りに出る。大谷中通りといって、車の往来の多い道だ。この道が大宮と岩槻を結ぶ旧道である。大谷中通りを西(大宮方向)へ1キロほど行くと右手に蓮沼会館がある。そこから右(ヤオコーの方)に入る枝道(旧道)がある。入ってすぐ右手に江戸時代の庚申塔や馬頭観音がある。大谷中通りを東(岩槻方向)へ行き、105号線との交差点を過ぎれば江戸時代の道幅の旧道が約1キロにわたり続いている。道は御成街道に合流、岩槻へ。(第63回)
風信人の旅『七里の細道』 プラス細道での出会い大圓寺参道と県道(旧16号)が交差するところの空地のカシと竹が合わさって、ゴジラの形になっている。県道を西へ歩き離れたところから見ると分かる。ゴジラは偶然にできたもので、空地を管理する布川一幸さんによると、カシの枝葉が県道にはみ出すので剪定が必要とのこと。ゴジラの管理は大変である。七里の細道を歩いて横道に入ると、小さな庭でイチゴを見かけたり、カシの木の下のバス停でバスを待っているとドングリが落ちてきたという話を聞いたり、色々な発見があった。近くに住む松沢一郎さん、はるさん夫妻は種々の野菜や花を育てている。昭和20年代、馬や牛が荷車を引いて旧16号を通っていった、と話した。ゴジラは今昔の交差点に立ち文明社会を睨んでいる。(第39回)
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