このところ朝夕寒さが身に染みる季節になってきました。 都会の木々も衣がえを終わり、枯葉が街路に落ち始めて、冬の気配がそこかしこに感じる季節になって来ました。 ふと口ずさむ曲は「枯葉」でしょうか。 「枯葉」(Les FeuillesM o r t e s 、A u t u m nLeaves)は、ジョゼフ・コズマ(Joseph Kosma) の曲に映画「夜の門」(Les Portes de la Nuit )の挿入歌のためにジャック・プレヴェールJacques Prévert)が詩を付けました。 映画では若きイブ・モンタンが歌っていました。 そして後に、この歌をジュリエット・グレコが歌いヒットさせ、それによりアメリカに移入され、「ムーン・リバー」などの作詞家ジョニー・マーサー(JohnnyMercer)が「AutumnLeaves」として英語 の詩を付けました。 英語のバージョンはナット・キング・コールやフランク・シナトラなど多くの歌手にカバーされ、スタンダード・ナンバーとなりました。 ジャズではスタン・ゲッツが最初に取り上げました。 今月は、マンハッタン・ジャズ・クインテットの1985年のアルバム「枯葉」を紹介します。 このアルバムは、日本のキングレコード傘下の「パドルホイール・レコード」がプロデュースしたもので、当時のキングレコードは、デジタル・マスタリングの素晴らしい録音で、私の様なオーディオ趣味人にはこたえられない盤でした、今でも中古レコード店で目にすると手に入れてしまいます。 さて演奏ですが、ピアニストのデビッド・マシューズによる、ハードバップ時代の名曲が、新鮮なアレンジで演奏され、また演奏メンバーも最高のミュージシャンたちで、その瞬間に生まれた感情のままに弾いているが、バップ・スピリットに溢れていながら現代的な演奏だ。
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