今回は岩槻小学校のイチョウ(雄木)です。幹周り5・31m、樹高27mの岩槻区で一番大きなイチョウで、校庭のほぼ中央にそびえるように立っています。イチョウは漢字で、「銀杏」「公孫樹」「鴨脚樹」などと書きます。「銀杏」は実の形が杏(アンズ)に似て銀白色をしているため、「公孫樹」は祖父が植えた木が孫の代になって実が採れるため、「鴨脚樹」は葉の形が鴨の脚に似ていることからで、鴨脚は中国語でヤーチャオとかイーチャオと発音し、これが転化してイチョウになったと言われています。岩槻小学校は明治14年に当地に移転しているので、その時に植えたとすれば樹齢は約140年になります。私が卒業した昭和37年頃は、敷地の南側にあった校舎の玄関の横にイチョウがあったように記憶しています。その後、昭和53年に敷地の北側に新校舎が建てられ旧校舎は取り壊されましたが、イチョウは切られずに校庭の中央に残り、現在に至っています。運動会ではトラックの真中にイチョウがあるため、ランナーが途中で見えなくなり、再び現れた時には順位が入れ替わっていることがあるそうです。日本の街路樹ランキングでは、一位がイチョウ、二位がサクラ、三位がケヤキで、一番多く植えられているのがイチョウですが、近年は落下した実がつぶれて滑ることやその臭いが嫌われ、主に雄の木が植えられています。実の銀杏は、多量に食べると中毒を起こすことがあるので、食べ過ぎないように注意が必要です。【森林インストラクター・桂幸一】
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