おんがくとわたし 「ヨーロッパにて」

小さい頃から音楽に親しみ、音響等の仕事やさいたまトリエンナーレ2016などのアートプロジェクトをきっかけに色々な音楽に出会った私が、そこでの発見を綴ります。

合唱というと学校の音楽の授業で聞いたり、みんなで歌ったり、合唱祭に向けて練習したり、そんなイメージがあると思う。
元を辿ると合唱はキリスト教の音楽。
字が読めない人達へ向けて聖書の中に書いてあることを教え広めるために作られた。
牧師さんと聖歌隊しか上がれない教会の祭壇の上で歌う。
しかも男の人しか歌えなかった神聖なものだった。
グレゴリオ聖歌が一番有名だ。
今じゃそんなこともなくて、ヨーロッパの教会では男女関係なく祭壇に上がって普通に歌うのだけども、当時はとにかく神聖なものだったに違いない。
以前私が合唱をしていた頃、ヨーロッパに演奏旅行に出かけいろいろな教会で歌う機会をもらった。
祭壇からドーム型の天井を見上げると天まで届くような気がして、不思議な気持ちになった。
そして、最初の一声。
自分たちが放った声が天井からキラキラと星屑のように降ってきた。
天から声が聞こえてくるかのように。
これは大げさな話ではなくて、本当の話。
実際にヨーロッパの教会ではそのようなつくりをしているところが多いらしく、そんな教会の作りを利用した合唱曲が何曲も作曲されている。
昔の人は聖歌隊を本当の神の声として聞き、心の拠り所にしていたのかもしれない。
『うえぽん』

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