東岩槻にある市立上里小学校の周囲を取りか組むように位置しているのが「上里自治会」である。近くを流れる元荒川の付近に建つ自治会館で、9年ほど、会長職を続けている平田会長にお話を伺った。上里自治会の加入世帯数は480ほど、高齢化率の上昇や高齢者の単身世帯が増えてきているのが、近年の課題だという。その一方で、子供会の活動や地域での助け合い、ボランテイア活動も活発であり、特に興味を引いたのが「ご近所お助け隊」と「防犯パトロール」の活動だった。ご近所お助け隊では、自治会員からの依頼を受けて、腕に自信のあるボランテイア登録隊員が無償で作業を行い、住民間の交流も図っているのだという。内容は、庭木の枝切りや剪定作業、包丁研ぎ、水道蛇口の直しなど身近なものが多く、なかでも、自転車のパンク修理やタイヤ交換などは、近くにあった自転屋さんがなくなったので喜ばれているようだ。また、児童たちの通学路での除草作業も年3回ほど行われている。そして、防犯パトロールは、児童の登下校時の見守りとは別の活動として、不審者から地域を守る目的で当自治会独自で行われている。時間帯も10時~、15時~、20時~の3パターンで毎月の予定表を作り、防犯効果を上げるため不定期的に巡回しているという。昨年度はのべ136回実施し、協力者数はのべ608人であった。上里自治会の周辺地域は、宅地開発の時期が異なっていたことから世代格差もあり、協力体制を作り上げて維持しているのは大変なことだっただろう。最後に「上里自治会ならではの課題」を尋ねると、平田会長は「大雨が降ると生活道路の冠水が発生すること」と答えてくれた。排水ポンプも整備されたが、まだ根本的な打開策にはなっていないようだ。【編集部・奥山】
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