大学・教育・作業療法を 孤立予防に活かす

高齢者にとって「岩槻区は移動しにくい」という声を住民のみなさまからたびたび聞きます。
そのような中で私は、人と交流できず孤立傾向にある高齢者が水面下で増加しているのではないかという懸念を持っています。
孤立しやすい高齢者の特徴として、年齢が高かったり、一人暮らしであったり、女性に比べて男性の孤立が重度化しやすいということが全国的な調査で明らかになっています。
そこで、私は男性高齢者が地域で集まり孤立を予防するような取り組みができないかと思い岩槻区で調査を行ってきました。
岩槻区内の地域包括支援センターと区役所にご協力頂き、一人暮らし高齢者20名に人との交流はどの程度か、岩槻のイベントに参加しているか、などをインタビューしました。
計15時間ほどのインタビューをもとに、週に1回集まって役割と活きがいについて学んだり、元気に活動するための情報交換をしたり、参加者同士で活動を企画して行ってみたりする「役割学び体験講座」(詳しくは下記の案内にて)を作りました。
なぜこのような取り組みを行っているかと言うと、私は目白大学の卒業生であり、当時岩槻に住んで育てていただき、愛着があるからです。
目白大学の敷地や、大学教育の知識、作業療法というリハビリテーションのノウハウを地域に活かすことができないか、目白大学卒業後から考えていました。
卒業生同士で勤務後に集まって話し合いをしたことが何度もあります。
私が目白大学の教員になってから本格的に岩槻区で地域貢献活動の糸口を探しておりました。
岩槻のみなさまに学ばせていただきながら、私にできること、目白大学ができることをこれからも探し続けたいと思います。
【目白大学・野村健太】

役割学び体験講座に参加した方々と外出した時の様子

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