認知症患者と向き合う 「ご飯くださーい!!」

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

「ご飯くださーい!!」
昼食後30分とたたないうちに、今日も善さん(仮名)の声がデイサービスのホールに響き渡ります。
毎回食事は、きれいに完食。
いつも笑顔で人気者の善さんですが、食事をしたことをすぐ忘れてしまい、介護スタッフも施設利用者も苦笑い。
みんなから温かく見守られて過ごしていた善さんですが、ご飯くださいコールが、どんどん増えていき、声も大きくなり、とうとう「少し落ち着く薬」を医師から処方され内服し始めました。
大声を出すことはなくなりましたが、動作がゆっくりになり、歩行もふらつき介助が必要になりました。
声をかけると眠そうな目で笑います。
食事はゆっくりですが完食。
夜に騒がなくなったので、家族の方もぐっすり眠ることができるようになりました。
こうして善さんは最期まで、声を発することがほとんどありませんが、笑顔を絶やさず、食事もとることができました。
でも、あまのじゃくな私は、時々無性に善さんの「ご飯くださーい!!」の元気な声を聞きたくなります。
【ハミングバード】

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