岩槻郷土資料館には、遷喬館旧蔵の典籍類が所蔵されています。これらの典籍類は、遷喬館で教材とされていたものと同じ、儒学関連のものです。今回、二〇一九年五月二五日(土)から七月七日(日)まで、岩槻郷土資料館二階において「収蔵品展 遷喬館旧蔵の典籍類」として展示します。典籍の内容は、論語、礼記、春秋など四書五経を中心として、史記や資治通鑑(しじつがん)などの歴史書がみられます。基本的には、一〇冊ずつ帙に入れられており、典籍の数は合計四二九冊にのぼります。朱書きで注釈などがつけられたものがあり、学習の様子を伝えています。中には、蔵書印が押されたものがあります。蔵書印には数種類のものがあるため、数カ所から集められたものと考えられます。これらの典籍が遷喬館にもたらされた経緯は明らかではなく、実際に江戸時代の藩校で授業に使われていたものかも、定かではありません。しかし、遷喬館に旧蔵されていたものであり、江戸時代の典籍であることから、大変貴重な資料といえます。この他、岩槻郷土資料館所蔵の、「岩槻町郷土資料室史料」の中に「遷喬舘備品図書」とある「土佐日記」「竹取物語」「古語拾遺」など「群書類従」が一一冊あります。「群書類従」は、遷喬館の教材として使われていました。これらも藩校当時のものかは、明らかではありませんが、遷喬館に伝わった資料として、あわせて展示していきます。
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