子供奮闘記・後編 「こだわりはよくない?」

らうんじ【岩槻】特別編集ページtamakoti

小学1年生から6年生までが通う「学童」という場所で働いていたときに、感じたことを綴ります。

前回より、学校で子供たちが遊ぶ中で、泣きながら私のところにきた子がいました。
「ジャングルジムしたいのにサッカーしようって言われたー!」
たかくん(仮名)は発達障害と診断がついており、両親からは「普通学級の中で学んでほしい」と要望を受けています。
学童では要望を聞きながら子供の育ちを支えていきます。
たかくんの遊びには「ジャングルジムをする」というこだわりがあります。
だからサッカーをしようと誘われて混乱したのです。
私はサッカーに誘ったけん(仮名)くんに、たかくんの状況を伝えます。
「まずジャングルジムしたいんだって。終わってからでもいいー?」と伝えると、けんくんはうなずきました。
遊びに誘ったら突然泣き出したので、驚いたようです。
なので「ジャングルジムで遊びたかったから、どっちにすればいいのか分からなくなったみたいなんだよねー、びっくりしたよね」と共感しながらけんくんが納得できるように伝えます。
けんくんはうなずいてサッカーに戻りました。
たかくんにはジャングルジムに行って大丈夫と話してサッカーをする時は声をかけるように伝えて見守ります。
その後たかくんもサッカーに加わりますが、遊ぶべるかも見守ります。
こだわりは見方を変えれば個性です。
「その人らしく」認めていける関わり方を模索しています。
【ともくん】

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