今月も、申し訳ございませんが「パリの4月」を。
この曲は色々なジャズ演奏家が演奏し、かつ、名演も多いので今月も取り上げることになった次第です。
1950年代の黒人のジャズ・ミュージシャンは、迫害もあり、また白人ミュージシャンもジャズ・ミュージシャンにつきものの麻薬、アルコール中毒にひたる毎日に嫌気がさし、迫害のないヨーロッパに憧れていた、現に、バド・パウエル、デクスター・ゴードン、ケニー・ドリューなどは、ヨーロッパに居を構えて、演奏していた。
ですからこの曲には感慨深いものあるのではないか、今日はその中から、LPタイトルもそのまま、「パリの4月」カウント・ベイシーと彼のオーケストラを選んでみました。
まず、ジャケット写真ですが、これは、実際に現地で撮影したものではないようです。
当時のカウント・ベーシ・オーケストラのメンバーは充実しており、ジョー・ニューマン、サド・ジョーンズのトランペット、ヘンリー・コーカー、ベニー・パウェル、ビル・ハギスのトロンボーン、マーシャル・ロイヤルのアルトサックス、フランク・フォスター、フランク・ウエスのテナーサックス、カウント・ベーシーのピアノ、フレディー・グリーのギター、エド・ジョーズのベース、ソニー・ペインのドラム、その快適にスイングする演奏は、ビッグバンド・ジャズのお手本と言われ、また、フレディー・グリーのリズム・ギターがよりスイングさせ、要所要所にベイシーのピアノが程よいスパイスとなり、曲に緊張感を与えるまさしく、ビッグバンド・ジャズの手本。
そして、このアルバムには、ベーシー・バンドの有名曲満載、「コーナー・ポケット」「スイーティー・ケイキ」「シャイニー・ストッキング」「ワッツ・アム・アイ・ヒア・ホー」「ミジェット」など、カウント・ベイシー・オーケストラのヴァーヴ・レコードにおける傑作アルバムである。
余談になるが、もう一枚「ベイシー・イン・ロンドン」も良い。

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