カテゴリー:ポエム
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あなたの心に届けたい言葉
詩人=大野弘紀
始まりの場所 終わりの場所
始まりの場所
それは夢を見る場所
始まりの場所
それは
歩き始めるその瞬間
始まりの場所
それは
きっと出会った跡
始まりの…
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あなたの心に届けたい言葉
〜鷹狩りに寄せて〜
「猛禽類という至高」
時は慶長14年
火災で焼失した岩槻城
鷹狩りをしながら
跡地を訪れた徳川家康
それは
鷹好きの趣向に非ず
身体を鍛える一法
代々…
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あなたの心に届けたい言葉
〜山吹に寄せて〜
「言い伝え」
鷹狩りに出かけた
とある日は生憎の雨
鷹の声が遠く笑う
太田道灌が家を訪れ
藁を求める道灌
出迎えた少女
差し出した山吹一輪
それは侮辱だ…
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あなたの心に届けたい言葉〜岩槻人形によせて〜詩人=大野弘紀
「その人形について」無表情な人形に魂を吹き込む人形師の手
目をはめ 鼻を切り肌を磨き 眉を描き舌を付け 毛を植え頭を結い上げたたった…
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あなたの心に届けたい言葉 「私の家にある眼差し」詩人=大野弘紀
〜岩槻人形に寄せて〜私の家には微かに微笑む人形が一体ガラスケースの中にいる
物心がついたときにあったそれはいつ誰が買ったのか分か…
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〜花火大会に寄せて〜
―夜の喧噪揺れる灯と立ち上る煙風に乗る匂いと立ち込める熱気―
今年もまた訪れた祭りの日晴れるか雨か 気がかりだったずっ…
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〜時の鐘によせて〜
豊臣によって落城し徳川の手に渡り一つの時代は終わる
一国に一城となり岩槻、川越、忍が残る城主は次々と代わる時代が変われば人の生き方も変わる剣は筆に、鎧は紙にそして戦争による…
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あなたの心に届けたい言葉
「岩槻に過ぎたもの」
詩人=大野弘紀
人の成したものは
どれだけ残るだろう
命を失うと終わりか
忘れると消えるのか
一体どれだけ
それは残るだろう
学問に侍したものは
何を…
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