カテゴリー:短歌
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山野草 ひとひとつを 見てめぐる
屈めぱ痛む 膝かばいつつ
横山 肇
老いの身で 今年も生きんと 夫と吾
寝きこと多くと 祈る元旦
関根イツ子
吹く風は 冷たきものの 心ぬくし…
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しきなみ短歌 2月例会の高点歌(四首)
柿の実を 両手に提げて 友が来る
柿好きの吾に どうだとばかり
舞草信子
十八歳と 彫られし二文字 憐れなり
右衛門七(※えもしち)墓前に 香を手向ける
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しきなみ短歌 12月例会の高点歌(四首)
夕暮に 籾殻を焼く 田んぼ道
青き煙が 棚引いている
星野 和夫
早朝の 澄んだ空気と 鳥の声
平和の恵み 身にしみてくる
寺内達子
十分の ラジオ体操 侮れぬ
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この夜が 山と告げられ 手を握り
姉の呼吸に ひたすら合わす
木城久美子
つばさ広げ 地面に大きな 影落とし
ふいに飛び立つ 一羽白鷺
金丸由美子
亡き兄が 若き写真に 書き添えし
「愛する妹へ」の ペン字なつかし…
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しきなみ短歌10月例会の高点歌(四首)
食品の 値上げさわげど 塩シャケに
タクワンミソ汁 日々に変らず
横山肇
色あせた 本をめくれば 懐しき
イチョウの押し葉 ハラリと落ちる
石井厚子
朝ドラに 目を…
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今月の短歌 しきなみ短歌 9月例会の高点歌(四首)
ラジオから 「昼のいこい」が 聞こえくる 祖母と過ごした 幼き日々よ
寺内達子
しばられる ことなく羽を 伸ばせると 踏み出す足が ちらりと泳ぐ
木城久美子
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街灯が 点(とも)りて我が家の 庭の木々
二間(にけん)障子に 影絵を作る
舞草信子
しとしとと 若葉にかかる 雨音に
書を読むまぶた 重くなりくる
関根イツ子
六月の 風に…
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しきなみ短歌 7月例会の高点歌(四首)
心地好い 風吹き渡る 菜園に
夕餉(ゆうげ)の一品 絹さやを摘む
石井厚子
一日の 疲れ溶(と)けだす 湯船なり
あごまでつかり ふうっとひと息
寺内達子
家持(やか…
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「絵画」
己を通して世界を知る
全ての世界観は
平行世界
元を辿れば
一つの世界線へと
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春が過ぎて初夏が近づいてきましたが、最近は夏が急に来たかのような暑さと思えば雨が降れば肌寒く、天候は…