暑い夏がやってきました。ですが、この二日ほど、梅雨にはいったのか。涼しい日が続いています。さて、今日のジャズの名曲の紹介は「インディアン・サマー」を、インディアン・サマーというのは、晩秋のポカポカ陽気、日本でいう小春日和(日本の場合は十月ですが)にあたるものです。なぜ、インディアンの夏なのかということについては、諸説あるようです。ということは、だれにも確たることはわからないということです。インディアン・サマーをテーマにした曲というのは、ヴァン・モリソン、ポコ、アメリカ、ドアーズなど、それなりの数があるのですが、こうした時代の近いものはまたの機会に譲り、今回はもっとも有名な、スタンダードのIndian Summer を取り上げます。1919年(第一次世界大戦終結の年)に書かれたときには歌詞がなかったものに、1940年、アル・ドゥービンが歌詞をつけた結果、この曲は有名になったそうですが、インストゥルメンタルのほうがこの曲の本来の姿です。わたしは子どもの頃に「淀川長治の日曜映画劇場」で見た、「グレン・ミラー物語」の専属女性歌手が舞台の袖で座って聞いている場面でグレン・ミラーが演奏している場面を思い出してしまいます。この曲はジャズという音楽にのめりこむ私の一要素でもありました。さて今日のアルバムは、「ハッピー・セッション/ベニー・グッドマン」の紹介です。このアルバムは、1958の録音ですが、このころには「スイング・ジャズ」はすたれモダン・ジャズの時代でしたが、グッドマン以下、西海岸のモダンな奏者、「アンドレ・プレビン」「バーニー・ケッセル」「シェリー・マン」など西海岸の腕達者な人たちによる、第一級のモダン・ジャズで、題名道理の「楽しい音楽の集い」です。
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