My Funny Valentine【ジャズ壱】

またまた今年もバレンタインの年がやってまいりました。
巷では「ロフト」のバレンタインCMの女の子の後ろ姿の髪を引っ張る、スカートをまくり上げる映像が、問題になり盛り上がっていますが、女性にとっては、勝負の時なのでしょうか?
男性にとっては、もらえなければ、苦い青春の思い出となるのかな?
そんな思いを歌にしたのが、この「マイ・ファニーバレンタイン」なのでしょうか?
この曲は、フランク・シナトラの歌で有名ですが、かの「マイルス・デイヴィス」の愛称曲でもありました。
1956年のプレステージ盤に始まり、1964年の「ライブ・イン・東京」そして今日紹介する「マイ・ファニー・バレンタイン・マイルス・デイヴィス・イン・コンサート」です。
1964年・2 月12日のニューヨーク・フィルハーモニック・ホールでのライブから、バラードなどの落ち着いた曲を集めた作品で、この日のライブは慈善コンサートだったためノーギャラであり、メンバー間に金銭面の不満が漂っていた。
マイルスいわく、メンバー間のノーギャラへの不満による緊張感からテンションの高い演奏になったという。
当時のマイルスのバンドは、ジョージ・コールマン、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウイリアムスという、素晴らしいメンバーで、第二の「オール・アメリカン・リズムセクション」といわれていた。
彼らの演奏は、フリー・ジャズのように自由に演奏しているようで、統制の取れた中にも緊張感溢れる演奏で、やはり「マイルス」でなければ、この混沌としたなかに、これほどの緊張感は表現出来ないと思う。
彼の一挙一等卒がメンバー全員の個性を引き出し、一つの芸術音楽として昇華させる、手綱を緩めているようで彼らを操っているという偉大な演奏家でした。

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