夏はやはり「海水浴」ですか。私は金づちなので、海よりは山です。若いころは、あちこちの山に登山に出かけました。でもやはり、夏は海ですか。というわけで、今日のアルバム紹介は、「サンバ・ド・マール=海のサンバ」ダスコ・ゴイコヴィッチ(トランペット)ヨーロッパを代表するジャズ・レーベル=「エンヤ」の誇るトップ・スターで、日本でもその温かみのある抒情的プレーで、数多くのファンを魅了しているトランペッターで、今やヨーロッパの紛争多発地帯、旧ユーゴスラヴィアのボスニア出身、その出自の民俗性を取り込んだ、バルカン・ジャズという、彼の母国の美しい首都、ベオグラードを偲んだバラードなど、自身のオリジナルを中心に、ワン・ホーン・カルテットでゆったりと唄い上げた、珠玉の作品が多い。彼は、20枚近いリーダー作を吹き込んでいるが、ブラジルものは、このアルバムが初めて、ダスコの故郷へのオマージュが、このアルバムでは、みごとに、美しいメロディーとブラジルの「サウダージ」(哀愁・郷愁)に変化している、「遠くに水平線が霞んで、佇む水着の女性という映像が見えてくる、夏の終わりの海という切ない感じのアルバム」です。最近、巷ではスローライフ、スロー・ミュージックという言葉が聞かれるが、ボサノバそしてそれを包括したブラジル音楽は、この暑い夏の暑気払いミュージックかもしれない。このダスコの中音域を活かした、ソフトで円やか、かつメロディツクな語り口が、軽快なボサのリズムに乗った、リラックスしたミュート・プレー。これが何とも言えない心地良さで、ほのかに揺らめく哀愁も、抜群の感触で、リラクゼーションを私の心に与えてくれる。夏の夕涼みにもってこいのアルバムでした。
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