春と言えば、近所の猫が「ニャー、ニャー」と鳴く季節。人間様も愛を語り合う季節なのでしょうか。小生のような老人には、無縁の話。さて今日は、そんな甘いムードのLPの紹介です。「ヘレン・メリル・ウィズ・ストリングス」1955年10月の録音。ヘレン・メリルは「ニューヨークのためいき」と呼ばれ、バラードを歌うにはこのハスキーな声がまことにチャーミングで、品の良いセクシーな魅力まで感じる。彼女がセンチメンタルな愛の歌、哀しい恋のバラードを歌う時この声がハマるのです。私はそこに「哀愁の美」といった情緒を感じる、ヘレン・メリルは「日本人好みの情感」、日本人の民族性という「ものの哀れを感じて理解する心」に通じる魅力を感じて親しみを覚える歌手だ。もちろん彼女には名唱《ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ》を含む『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』を最高傑作として挙げるのが、妥当でありますが、ストリングスとの共演したこの盤は、ロマンティックなムード、感傷的で甘美な歌声が彼女の持ち味、その魅力を十分に味わえる好レコードだと筆者は思う。私が選んだ表題曲は、日本語訳すると、「春遠し」となるのかな、フランク・レッサーの代表曲で、ディアナ・ダービンとジーン・ケリーが主演した1944年の映画「クリスマスの休暇」の主題歌だそうですが、私はこの映画を見たことがない。ダービンが歌った。あなたがいないから春がなかなか来ない、というバラードだそうで、ヘレンにはピッタリの歌で、歌唱からにじみ出るセンチメントは美しい。メンバーもハンク・ジョーンズ、バリー・ガルブレイス、ミルト・ヒントンと一流でピート・ルゴロのアレンジも良い。
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