Summer Samba【ジャズ壱】

夏の恒例行事 「浅草サンバカーニバル」が平成30年8月25日(土)に行われる。
サンバと言えば、ブラジルの音楽で、夏はやはり、(ブラジルの音楽)ボサノヴァが似合う。
ボサノヴァとはポルトガル語で、「ボサ」隆起、「ノヴァ」は新しいという意味で、「新しい、音楽の潮流」ということですかネ。
アントニオ・カルロス・ジョビン作曲とヴィニシウス・ジ・モラエス作詞、ジョアン・ジルベルト歌、ギターによる「思い溢れて」のブラジルでのヒットにより生まれた、その後、映画「黒いオルフェ」やフランス映画「男と女」などに使われワールドワイドに知られていく。
ジャズでは、スタン・ゲッツがアントニオ・カルロス・ジョビン、ジョワン・ジルベルト、その奥さんアストラル・ジルベルトの英語の歌と彼のテナー・サックスのアルバム「ゲッツ・ジルベルト」が米国で大ヒット、日本では、南佳孝、小野リサが有名。
たとえば、松任谷由実の「あの日にかえりたい」。
また由紀さおりの「夜明けのスキャット」あのスキャットとちょっとけだるい感じの歌い方がボサノバの雰囲気をかもしだしていました。
その後、長谷川きよし「別れのサンバ」1970年代後半は八神純子「思い出は美しすぎて」、サーカス「Mr.サマータイム」、丸山圭子「どうぞこのまま」などあ〜あの曲かと思い出す方もおおいはず。
さて、本題に先月、「スタン・ゲッツ」の話の中で「ハリー・アレン」の話をしたと思うが、今月はそのご本人の登場といこう。
「ハリー・アレン」1966年10月12日ワシントンDC生まれ、若いころから、ベン・ウェブスター、コールマン・ホーキンス、レスター・ヤングといったテナー・サックスの巨匠の音楽に関心をもち、古典的なジャズに憧れていた。
スタン・ゲッツ、ズート・シムズの伝統を踏まえつつ、誰にも親しまれるジャズを目指す注目の白人テナー・サックス奏者として、日本でもジャズに留まらない広いファン層をもっている。
さてこのアルバムのジャケットを見ると、美しい弧を描く夏のビーチで太陽と水に戯れるチョコレート色の美女たち、はるか遠くの水平線では、真っ青な空と、澄み切ったライト。
ブルーの海が優しくキッスを交わしているそんな情景が浮かんでくる。
この美しい自然と太陽と涼やかな風が運んでくる、ゆったりとしたテンポとそれらを慈しむ人々の心の豊かさ。
それが、スロー・フード、スロー・ミュージック、スロー・ライフ、座り心地の良いソファーに身を沈めて、香りの良い紅茶を入れて、ゆっくり音楽に耳を傾ける心のゆとり、「ものは豊富にあるけれど、豊かさが感じられない」「時間に追われ、気がつくと自分を見失っていた」。
そんなライフスタイルに疑問を持った人々にこの音楽で、心の修復を、また連日30度を越える猛暑の続く今日この頃、一服の心の休息と涼やかな風をもたらす、テナー・サックス奏者、ハリー・アレンの音楽は、人間性と心の豊かさを回復させる事が出来る音楽の特効薬かもしれません。

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