あなたの心に届けたい言葉「迷子」

あなたの心に届けたい言葉
 詩人=大野弘紀
「迷子」

自分がいる場所が
分からない
まるで
迷ってしまったみたい

余裕がなくなって
焦ってばかりで
思うように
進めなくて

必死になって
泣きたくなって
逃げたくなって
藻掻いていた

自分ができることを
精一杯やるしかなくて
この手に残った
僅かなものを
握りしめた

そんな時に
ずっと向こうに
光が見えた


足元で揺れる
花のような微かな光は
なんだか懐かしくて

きっと
これから
辿り着くであろう
未来で


暗闇から抜け出た
自分自身だった

手を伸べて掴んだら
何度だって思い出せる
ここがどこなのか
離れてなんかない
ちゃんと近づいている

これはその繰り返しで
歩む道だった

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