コラム 特撮作品は 「挑戦」が支える

 ここ最近、特撮の話題が多いように感じる。特に、3月から始まった「王様戦隊キングオージャー」第1話はツイッター上で大きな話題となった。
 それは、CGを活用したファンタジーな街並みと圧倒的なスケールの世界観を表現した映像美による。これらは現在のテレビドラマではあまり使用されていない技術だ。要するにこの特撮作品は実験的であり「挑戦的な」作品なのである。
 実は、こういった「挑戦的」にさまざまな技術を撮影に使用していくケースが特撮作品はかなり多い。今回は戦隊ヒーローに絞って紹介したい。
 例えば「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」。アクションシーンでは360度カメラを駆使したアクロバティックなカメラワークが多く使われている。クルク
ルと変わっていく背景に「酔った」という人もいるらしいが、これを見たときの衝撃は忘れられない。パルクールを多用しているアクションシーンがより臨場感溢れた物になっている。
「挑戦的な」特撮作品で言うと、「王様戦隊キングオージャー」の前に放送されていた、「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」も挙げられる。「ドンブラ中毒」になると言われるほどの癖の強い脚本と個性的なキャラクターたち、そして深く描かれた人間模様が今まで特撮を見ていなかった層にも浸透し、某ファッション雑誌で特集が組まれるほどの人気となった。放送終了後には、単独で展覧会まで開催されるほどの人気ぶりである。
 「5人で戦う」もしくは「集団で戦う」という基本的なスタンスは残しつつも、新しいものを常に追求していく姿勢、これがヒーロー作品を支えているのである。【うえぽん】

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