台風のおとしもの』第2話(せやざきやすこ)

たっちゃんが庭でひろった小さな玉。
ひとりでにピクピクうごきます。
何かの卵かも? さやちゃんとたっちゃんは、だいじに育てることにしました

つぎの日。
おかあさんが、あわてた声で ふたりを よびました。
「さやちゃん、たっちゃん、卵が うごいてないわ!」
 ふたりが見てみると、卵は ぴくりとも うごいていません。
「卵、しんじゃったの?」
さやちゃんは、がっかりして いいました。
「きょうりゅう、うまれないの?」
たっちゃんも、なきべそを かいて いいました。
「そうだわ! あたためてみたら どうかしら」
 おかあさんが そういって、卵に手をのばしたとき……

ぱかっ!

卵は割れめからきれいに はんぶんに割れて、中から ぴょこん!と 芽がでてきたのです。
すきとおった 葉っぱが、ふわっと ひろがりました。
葉っぱの中で、海の色のようなうずまきが、青や緑にゆれています。
「きょうりゅうの卵じゃ なかった!」と、たっちゃん。
「お花の たねだった!」と、さやちゃん。
「見たことない葉っぱね。新種かしら!」おかあさんは、うっとり見とれています。
 そこへ、おとうさんが帰ってきました。おとうさんも、目を ちかづけたり はなしたりして、
「これはまた、ふしぎな もようだなあ!」
これから どんどん大きくなったら、どんな花が さくのかな? 
 ふたりは、缶に たっぷりと お水を いれてあげました。

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