お引越し
1979年のことです。
東京から埼玉県所沢市の「国立身体障害者リハビリテーションセンター」に引越しです。
2019年に「引っ越し大名」という映画が上映されましたが、まさしく映画そのものでした。
その頃の引っ越しは、現在の様に全て業者任せではない。
互いに同僚の引っ越しを手伝うのが慣例でした・・・。
そこで事件勃発です。
5階建てですからエレベーターはありません。
箪笥を2人で運んでいた時です。
同僚が手を滑らせその反動で私も手を離した。
箪笥は見事私の右足に直撃です。
骨折でした。
その日から松葉杖と車椅子生活です。
長男が4才。
娘は1才にもなっていない。
妻は娘をおんぶして引っ越しの片づけです。
私は役に立たないどころか邪魔な存在です。
リハビリテーションセンターですから病院もあります。
それも外科が中心です。
私が担ぎ込まれた時のことは今でも忘れません。
引越中です。
病院も訓練センターも何も機能していません。
一番暇だったのが医師たちです。
何しろ患者も訓練生も誰もいないのです。
仕事らしい仕事がないのです。
そこへ私が担ぎ込まれたのです。
医師たちの嬉しそうな顔、よく来たよく来た。舌なめずりです。
私の痛みなどそっちのけで、それはご丁寧に治療してくれたのです。
国立障がい者リハビリセンターは、東京にあった3障害(肢体不自由・視覚障害・聴覚言語障害)のセンターが統合してできたもので、障がい者の社会復帰機関です。
国立職業リハビリテーションセンターは、障がい者が職業自立する為の訓練センターです。
視覚障がい者の平均年齢が50才代、肢体不自由者が30才前後、聴覚障碍者が20才前後です。
親子ほど違う人たちが何百人も共同生活をするのです。
寄宿舎は障がい別になっていましたが、当然トラブルも起きます。
時がたてば、それも良い想い出です。
私の公務員生活は11年間でした。
その後は、大学人の生活に入りました。
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