太田資正の軍資金か…
こんにちは。今回は岩槻の人もテンションが上がるであろう「国内最大級の大量の埋蔵銭」のお話をします。2018年に蓮田市の新井堀の内遺跡から大量に発掘された埋蔵銭はニュースにもなり、注目を集めました。県道の建設のために事前発掘を行い、発見されました。この埋蔵銭は中世戦国時代のもので、永楽通宝や改元通宝などが大きな甕(かめ)の中で保管されていたそうです。発掘された甕は一つですが、同様のものが入っていたと思われる堀跡が他に2か所確認されています。
岩付太田氏の力
総重量約1t、枚数にして26万枚もの大量の銭。これが意味するところは何でしょうか。これほどの多額の金銭を持ちうることができる人物とは?この瓶は岩付城主であった太田資正公の家臣・野口多聞の館跡から発見されたということで、つまるところ資正公の軍資金ではないかとも言われています。現代の貨幣価値に換算するのは大変難しいようですが、億の単位であると推察する人もあり高額であることは間違いないようです。資正公がその子氏資に裏切られ岩付城を追われた後、家臣の野口多門は帰農したと言われています。遠く茨城の片野城で岩付を想う資正公の帰還を待ち、いざというときの備えとして保管されていたお金ではないかと考えると資正公とその家臣の間に結ばれた信頼関係は強固なものであったものと思われます。現在は蓮田市文化財展示館(蓮田市大字黒浜2801番地1)にレプリカが展示されています。【三楽斎の犬槻丸歴史ものがたりの会 会長・髙橋真理以】
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