みんなで考える交通安全 誰ひとり取り残すことのない教育の視点から

昔ながらの城下町である岩槻は「〇〇小路」と呼ばれる道もあり、風情のある街道として親しまれています。
しかし、道幅が狭いのが難点。朝の通勤の抜け道や登下校の通学路として利用されている道もあり、地域の方からのマナーの悪さの指摘をときどき耳にします。
今回、紹介するのは岩槻区内の中学校での取り組みです。
昔はマナーの悪い生徒に対して厳しく指導していましたが、現在はそこで終わりではありません。
現状を改善するために、どうすれば「人も車も安全で気持ちよく道路を利用できるか」を学級活動や学年集会で取り上げています。
意見として上がったのは「複数人で歩き車道にはみ出す」「交通量が少ない場所での信号無視」「車や自転車を気にかけない」などの問題点。
「自分ができる注意を怠らない」「自分だけは大丈夫と思わずマナーを守ること」を心がけていくことになりました。
みんなで話し合うことにより、危険な道の共通認識や交通ルールとマナーを再確認することができ、交通安全への意識を高めることができたのではないでしょうか。
また、現在の取り組みとして、教員と一部の生徒があいさつ運動と交通安全の見守りを兼ねて立哨(※)を行っています。
今のところこの危険な道での事故は起きていません。
今後も継続して取り組んでいただけたらと思います。
最後に保護者の方へ…。
「交通安全は家庭から」が基本です。
新年度に向けて、ぜひご家庭でも交通安全について話し合われてみてはいかがでしょう。
【清水】
(※りっしょう・一定の場所に立ち見守ること)

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