子育ては先回りせずに「後追いしましょう」と前号でお話しました。では、いつから後追いをすればいいのでしょうか。その答えは子ども自身が示してくれるのです。赤ちゃんは親の腕の中で育ちます。おっぱいを飲んだり、笑ったり、泣き叫んだりとその全ては両手を広げた範囲での動きです。それがハイハイをし、よちよち歩きを始めるなど行動範囲は徐々に広がっていきます。親はその広がりに応じて対応すればいいのです。子育て講座では、「ハイハイしだしたら『子どもの前に』、歩きだしたら『横に』、走りだすようになったら『斜め後ろ』、というように子供に合わせて自分のいる位置を変え、距離を置くようにしていきましょう。」と話しています。そもそも子どもが電車通学し始めたら先回りなどできませんから。子どもの世界は成長に応じてどんどん広がってきます。そんな時に親がしゃしゃり出てしまったら子どもは前に進めなくなってしまいます。子どもは元来前に進んでいく性質をもつ生き物なのです。我々大人は少なくとも彼らの前をふさぐことの無いようにしたいものです。 他人との距離感と立ち位置の適切な取り方は大人になっても必要なこと。もちろんジャズの世界でも同じです。ミュージシャン同士の距離や立ち位置は演奏の成否に関わります。ソロをとる者が引き立つように他のメンバーは音を小さくするだけでなく、実際に後ろに下がってプレーする場合も少なくありません。ソリストとバッキングとの関係が曲の中で様々に変わっていくのもジャズの魅力の一つです。でも私は「ドラム、うるさい!」と言われても楽しくてついつい叩きすぎてしまいます。【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】
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道ばたに南国のフルーツ 人びとも足を止める
「夏の終わり、冬の始まりの、秋空」
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