ジャズと教育【繋がってなんぼのJazzと教育】

前号で三十年前に担任した子供の写真を小欄に掲載したところ、それを見たお父さんが息子であると気が付き息子に連絡。
その後久々に教え子とやり取りをすることができました。
教育という仕事でできた子供との繋がりは教員の宝です。
クラス会などで大人になった「子供達」と会って当時の話をすると授業内容については呆れるほど覚えていません。
しかし、私が真剣に話をしたことについては克明に覚えています。(叱った時のことが多いですが…)
子供と教員との繋がりは授業だけでなく学校生活全般を通じて培われていくのです。
これは親子関係でも同じではないでしょうか。
私の記憶でも叱られた場面が圧倒的に多いですが親子のつながりも日常生活を通して培われていきます。
ジャズも生活との結びつきがとても強い音楽です。
お葬式の時に故人を偲ぶ悲しい音楽でお墓に向かい、葬ってからは天国に行った故人を楽しい音楽でお祝いする。
このように人生を終える際にも演奏されるジャズですから人と人との繋がりをとても大切にします。
ジャズでは演奏中、お互いに煽り合う「バトル」と呼ばれるシーンがあります。
プレーヤーがお互いに短めのソロの後を引き継いで演奏し合います。
どのような演奏をするのかは相手の演奏を引き継ぐまで分かりません。
演奏者同士がその場で繋がってつくる音楽なのです。
コロナ禍で一番懸念されるのはもちろん人の命ですが「人と人との繋がり」が薄れていくことも大きな問題です。
大切な「繋がり」で成り立っている「ジャズ」と「教育」。
現在、新たな教育様式、音楽様式を模索して様々な試みが始まっています。
岩槻Jazzもそろそろ新たな動きを始めます。ご期待ください。
【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】

ナイロビ日本人学校の教え子たち

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