今年も自宅で過ごすしかない夏休みとなってしまいました。でも普段忙しい皆さんにとってはぽっかりと時間が生まれた貴重な休みとも考えられますね。演奏の機会がなくなってしまったバンドにとっても新曲に挑戦したり、自らの技術を磨いたりする時間にすることができます。ジャズは新しい音楽ではありますがスイング、ビバップ、フュージョン等、新しいスタイルが次々と生まれてきました。ジャズミュージシャン達は音楽のルーツを辿ったり、そこから派生した音楽を追ったりと常に学び続けてきました。そんな彼らが仕事としての演奏を終えてから皆で集まり、新しい音楽を創り出してきたのです。それも楽しみながら。先日、九十八歳になる和澄明子さんという方にお会いしました。彼女は八十歳代で彫塑を学び始めて九十五歳で埼玉県展教育長賞、九十六歳で県美術協会賞を連続受賞しました。もちろん最高齢での受賞です。その後、コロナ禍で県展は中止となってしまいましたが、彼女は次の作品の制作に取りかかっていました。色々とお話を伺いましたが制作の話になると目を輝かせて説明してくれます。私にとっては完成しているとしか思えない作品を更に修正しようとまでしていました。そこまでの情熱はどうして出てくるのかお尋ねしたところ笑いながら「お遊びですからね。」とおっしゃいました。和澄さんが九十八歳になっても学び続け、作り続ける原動力は「遊び」だったのです。勉強というと肩肘を張って頑張るイメージがありますが、生涯学び続けるためには「遊び」が必要なのですね。既に遊んでばかりいる観のある私ではありますが、和澄さんを目指し、これからも更に遊び続けてまいります。【「共栄大学客員教授・岩槻Jazz 代表」今村信哉(Shinya Imamura) 】
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