冬の日暮れは早く、夜が長くなります。月明かりがなければ、十文字星からおりひめ星・ひこ星の間を通り、木星や土星の方へ流れる天の川も見られます。二つの惑星のあたりが天の川のもっとも濃い部分ですが、この部分は今月が見納めとなるでしょう。一方、南の空では、みなみのひとつ星がポツンと輝いています。この星を中心に見て、木星・土星と反対側の空には赤い火星が輝いています。南東の空でひときわ明るく輝く火星に惹きつけられますが、その上空にはいつもの秋の四辺形が大きな口を夜空に開き、東の低い空には冬の星々が姿を現してきます。冬の星で先頭を切って昇ってくるのは「すばる」です。肉眼では6個か7個の星が集まって見えますが100個ほどの星の集団です。明るい街中ではすっかり見えませんが、暗い空ではポワッとした淡い雲のように見えます。追いかけるように、赤い1等星のアルデバランを携えた、Λ型のつりがね(釣り鐘)星も昇ってきます。続いて、オリオン座、ふたご座が昇り、深夜までには冬の明るい1等星が勢ぞろいして、東の空はにぎやかになります。秋から冬にかけては、北の空のカシオペヤ座はM字形に見え、W字形に見えるときより少し尖った印象があります。この形からやまがた星とよぶ地域もあり、北斗七星が見えにくいしばらくの間は、やまがた星が真北の方角を教えてくれる北極星を見つけるときの頼りとなります。星座と星は空を彩りながら方角の指針となり大自然の時計となっているのですね。【さかい】
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