9月になり、暑さは残りつつもようやく秋めいてきました。秋の行事にお月見がありますが、なかでも「中秋の名月」の十五夜は有名です。窓や縁側など、すすきや月見団子などを飾り、月を眺めるこの行事。月にはウサギが住んでいるという伝説もありますね。今年の中秋の名月は、9月13日。翌日の9月14日が満月と、中秋の名月と満月の日付が1日ずれています。「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月です。農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもあります。その習慣は、平安時代に中国から伝わったとか。このズレは、暦に起因します。太陰暦では、新月の瞬間を含む日が、朔日(ついたち)ですが、今年は8月30日(新月の瞬間は19時37分)が太陰暦の8月1日。9月13日が太陰暦の8月15日です。一方、天文学的な意味で満月は「地球から見て月と太陽が反対方向になった瞬間の月です。9月14日13時33分で、このように、中秋の名月と満月の日付がずれることは、しばしば起こるのです。最後に少し、観測用語を紹介しましょう。「東方最大離角」は、地球から見て、水星や金星が太陽から東側に最も離れることで、太陽から離れる分、見やすいということです。太陽より東側に離れているので、夕方、太陽が沈んだあとに、西空に見えることになります。一方の「西方最大離角」は反対に西側に最も離れることで、朝、太陽が昇る前に、東の空に見えることになります。【さかい】
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