学童で働いていた私が子供との関わりを綴る日々の記録です。
学童では本やおもちゃが数多くあります。片付けないと、あっという間に足の踏み場もなくなるので、遊びの展開に合わせて片づけるように声をかけます。
散らかりすぎると心が落ち着かなくなりますし、整っていれば気持ちがいいですが、整いすぎると管理的になり、片付いていればいい、というものでもありません。
「物」も含めて、空間の居心地の良さ/悪さ、落ち着く/落ち着かない、を決める大事な要素、ということですね。
いつものように片付けの声かけをすると「自分じゃない」と言い張る子がいます。
怒ってもいいのですが、その時はかたくなに「自分ではない」と平行線でした。
さて、「じゃあ片づけるか」と私はおもちゃを手に取ります。
「あー、でも一人だと大変だなー」と独りごとのように言ってみます。
「ちょっとこれ手伝ってくれるとうれしいんだけどなー」とその子におもちゃをおもむろに渡すと、素直に箱にしまいます。ここで伝えたいことを言います。
「別に散らかしても怒らないからさ、片付けして次の遊びした方が楽しくない?」「難しかったら一緒に片づけしてさ、次の遊びしようぜ」と声をかけたのでした。
怒られることが怖くて出た「自分じゃない」だったかもしれません。
嘘をついていると責めるのは簡単ですが、そうではないかもしれない背景に心を寄せるということが、大切なのですね。
【ともくん】
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