子ども奮闘記 「こだわりから人の広がりへ」

学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。

 前回も紹介したまさとくんの話です。こだわりが強いまさとくんは、時々集団遊びでドッヂボールに誘われては、予想外のことにパニックになり、「わー」と叫びながら校庭を走り回ります。
周りの子が「まさとー、落ち着いたかー」など声をかけて、まさとくんは自分のタイミングで輪の中に入っていきます。
いつもの日常でしたが、簡単ではありませんでした。
プラレールを独占したがり、思うようにいかないと怒り、泣くまさとくんに、支援者が間に入り、一つ一つを確認します。どういうやり方だとみんなが楽しく遊べるのか。
どこまでがまさとくんの許容範囲なのか、理解をしながら、他の子に伝えます。
相手にも相手の要望があるので、それをまたまさとくんに伝え、ときには「わかったよ!」と泣きながら譲るまさとくんでしたが、気づけば他の子と一緒にプラレールを組み立てている姿もあり、ほっとして目を話すと「ともくん、まさと泣いてるよー!」て言われてまた話を聞きに行ったり、そんな日々でした。
まさとくんを知っていくことでまさとくんを受け入れる土壌が育ち、同時に、学童という異年齢集団だからこそ、一人で過ごすより、みんなと遊びたいという気持ちがまさとくんの中で芽生えていきました。
この両輪が遊びでいかに大切なことか。これぞ学童、と思った出来事でした。

(ともくん)

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