呼び名の「コスモス」は、ギリシア語の「kosmos」(美しさ、調和、宇宙など)に由来します。じつは、化粧品のコスメティクスも語源は同じ。そもそもコスモスは、古代ギリシャの哲学者・ピタゴラスが「宇宙」を指す言葉として使ったのがはじまりです。星がきれいにそろう宇宙のことを彼はきっと、コスモスと呼んだのでしょう。日本に持ち込んだのはイタリアの芸術家が最初といわれており、当初は「あきざくら」と呼ばれていました。今ではなじみある「秋桜」という当て字は、開花時期が主に秋えあること、花びらの形が桜に似ていることから来ています。花びらが整然とならぶ様子は、地上に咲く花として完成された形であるため「コスモス(宇宙)」を思わせたのかもしれないですね。名前の由来となった桜は、日本の心とまで言われる素敵な花。そのせいか、コスモスの花言葉もまた日本的です。主な花言葉は「調和」「謙虚」「乙女の真心」。秩序を重んじて調和を保つことを好むだけではなく、謙虚だとされることの多い日本人の気質を表しているかのような言葉たちです。色別になると、赤は「愛情(乙女の愛情)」「調和」。白は「純潔」「優美」「美麗」を意味します。さらに、ピンクは「少女の純潔」で黄色は「野生の美しさ」「自然の美」。黒は「恋の終わり」「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」と、いずれもさまざまな感情が揺り動かされる言葉ばかり。秋桜は贈り物として選ばれることが多いように思います。恋を続けた相手ならば誤って黒だけは、選ばないように気をつけたいですね。【さかい】
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。
Δ
ジャズと教育~実は関係があるのです~
今月の言葉 【平成30年10月】
トップページに戻る
移動済み情報記事一覧へ
Copyright © WEB ら・みやび 岩槻 All rights reserved.
この記事へのコメントはありません。