街の景色は変わる。
岩槻駅前も例外ではないが、この街を知る人たちはどのような景色を見てきたのか。
生粋の‶岩槻っ子”であるらうんじの齋藤、永楽の店長・篠永さん、岩槻都市振興の新井さん、東玉の副社長・戸塚さんら同級生が岩槻っ子の胃袋を支える「永楽」で思い出話を酒の肴に語り合った。

齋藤：　駅前の景色も変わったよね。
「東横ＩＮＮ」ができたり、「東武ストア」も今では更地になってしまったし。
新井：　「東武ストア」は学生時代に、１回きりだけど深夜に棚卸しのアルバイトをしたことがあってさ。
ひたすら商品の数をかぞえていくっていう。
篠永：　何度かリニューアルはしていた記憶はあるけど、「東武ストア」から「Ｔ-ＢＯＸ」になっても１階はそんなに変わってなかったイメージかな。
戸塚：　駅前っていうことでいうとさ、「東武ストア」の前に昔は「ジョイバーガー」っていうハンバーガー屋さんあったよね。
一同：　あ〜、あったあった（笑）
戸塚：　店の中でずっと「世界のジョイ」とかいう音楽が流れてたよね。
齋藤：　ずっと放送が流れてたよね。
「ジョイは世界のお友だち」っていうね（笑）
篠永：　歌といえば、駅前だと「ジョイバーガー」と一緒に「東京宝石」の歌も流れてたのを思い出した（笑）
新井：　ゲームセンターとかレンタルビデオとか、けっこう変わってたな。
齋藤：　レコードレンタルも「ＹＯＵ＆Ｉ」か「リバティー」派に分かれていた気がする。
新井：　ＣＤが出る前でまだ、レコードの時代だったよね。
篠永：　「リバティー」はいかにも「バンドやってます」みたいなロン毛のお兄ちゃんがいたな（笑）
戸塚：　「東武ストア」は２階が衣料品店だったっけ？
篠永：　そうだね。３階がおもちゃ屋さんとレコード屋さんだったかな。
新井：　３階にはたしか「新星堂」があったよね。
篠永：　あと、エレベーターを降りると自転車屋さんがあって、 喫茶店みたいなお店もあった気がするな。
齋藤：　ああいうお店の作りってさ、やっぱりよかったよね。
新井：　しかも岩槻駅前は「東武ストア」ができるまで、スーパーも「トーバラ」が駅前にあっただけだったからね。
齋藤：　駅前通りでいえばさ、駅から進んで一つ目の信号のところに「サンビーフ」もあったよね。
新井：　今の「日高屋」のところだね。
戸塚：　今でこそ昔の景色を、もう一度見てみたくなるね。
ネットで調べてもさ、昔の写真ってそんなに出てこないんだよね。
篠永：　データではなくて、アナログに写真で残している人はいるのかもしれないけどね。
新井：　「曽根人形」さんが時期によっておもちゃを置いてたりするのもワクワクしたな。
篠永：　夏になると花火を置いてたりね。
戸塚：　今の「ＷＡＴＳＵ東館」の駐車場の辺りには、倉庫があったのも思い出した。
篠永：　あったかもしれない。
あとは、今の「庄や」の前に「あけぼの食堂」があった気もする。
戸塚：　今はもう「Ｇｏｏｇｌｅストリートビュー」で街を見られる時代になったけど、昔の景色も見られるようになればいいよね。
新井：　でも、今の記録が30年後や40年後には懐かしみながら見られるようになればいいよね。
篠永：　子どもたちが今の景色を、将来またどう思うのかも考えると深いよね。
齋藤：　駅前の景色も少しずつ思い出せなくなっているけど、写真や資料なんかを見ればきっと思い出も蘇ってくるんだろうね。

時が経つごとに、人の記憶は薄れていくものだ。
しかし、思い出が消え去るということはない。
当初の予定を大幅にオーバーするほど盛り上がった、今回の座談会。
みなさんもたまには同世代で、思い出話に華を咲かせてみるのはいかがだろうか。