岩槻の巨木~その19~ 「トラスト7号地のクヌギ」

今回は馬込にある埼玉緑のトラスト保全第7号地のクヌギです。
ブナ科の落葉高木(雌雄同株)で、トラスト7号地の入り口を入ってほぼ正面に、幹が三つに分かれた巨木があります。
一本は地上1メートル付近、残りの二本は1・5メートル付近で分岐しています。
地上1・3メートルの太い幹の幹周りが3・03メートル、細い幹の幹周りが1・73メートルで、私は樹齢を150〜200年と推定しました。
クヌギの利用の歴史は古く、縄文時代から建築材や燃料として利用されていた痕跡が、各地の遺跡から出ています。
その後もじつは食料として、幹は薪・炭の材料として、葉は腐葉土として利用され、近代からはシイタケ原木としても利用されています。
ここのクヌギも薪・炭の材料として植えられたものと思います。
樹液はカブトムシやクワガタの大好物で、トラスト7号地でも夏になると何匹も獲れるそうです。
4〜5月頃に花が咲き、翌年の秋に直径2センチにもなる大きなドングリになります。
名前の由来は、古くから馴染みが深いため「国の木」からクヌギ、実を食料としたため「食の木」からクヌギ、葉や実がクリに似ているため「栗似木」からクヌギという説があります。
緑のトラスト運動とは、県民からの寄付を資金として土地を取得し、貴重な自然を保全していこうという運動です。
現在1〜14号地までの71・9ヘクタールが取得され、そのうち7号地は一番小さい0・7ヘクタールですが、たくさんの植物や鳥などが見られるとのことです。
【森林インストラクター・桂幸一】

クヌギ37号トラスト

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


Warning: Undefined variable $user_ID in /home/c5894747/public_html/iwatuki.raunzi.com/wp-content/themes/opinion_raunzi/comments.php on line 159

無料イラスト素材【イラストAC】

アーカイブ

ピックアップ記事

  1. 学童で働いていた私が子供との関りを綴る日々の記録です。 学童の醍醐味は遊びですが、同年齢や異年齢と…
  2. 「表現」 探求への道 地図のない冒険 先人たちの足跡が標 胸の中の心が未来 生命と重なり …
  3. 2025/3/16

    色の世界
    「桃色」 次々と押し寄せる寒波が引いてきてようやく温かな陽気が感じられるようになりましたね。 今…
  4. 2025/3/15

    今月の短歌
    しきなみ短歌2月例会の高得点(四首) 病み上がりに 力付けんと 天ざるの 海老をいっぽん追加でた…
ページ上部へ戻る