【め】メーデーを祝ってラーゲル麻雀大会
メーデーの国の祝日らしく作業は休止となった。
私たちが自主的に何をやるか、政治将校には重大な関心があり何かと誘導しようとする。
文化部主催で司令部から賞品まで出してもらい。
「ラーゲル麻雀大会」を開催した。
楽しい一日であったが『反動』の烙印は押されたと思った。
痛快な思い出。
め–メシ上げは塩汁運び
メシ上げという食事運搬は下級兵の任務と習慣づけられていた。
当番は未明から炊事前で順番を待つ。

薄明りの炊事場には湯気が立ちこめ見た目に暖かそう。
当番兵たちは寒さに足踏みして背をまるめる。
支給されるのはドラム缶のスープと、昼食用の黒パンである。
凍氷の足下に悩みつつ運ぶスープとは塩湯。
浮いた大豆粒は一人に十粒とわたらぬ朝食である。
熱湯スープも分割され口にするときは、ぬるい塩水になっている。
【み】見ざる言わざる聞かざるの国
我々とソ連人とどちらが幸わせであろうか。
我々はあまりにも情報過多の世界の中にいる。
そのため身動き出来ないような圧迫感を覚えることがある。
彼らの情報は過少に過ぎると思われるが、しかも尚、三猿主義が無事平穏な生活となれば、所詮人間社会には住めない新人類群像とでも申すか。
み–みじめな尻の肉あばら骨
健康診断は定期的に行われた。健康保持、病気予防のためと信じたのは我々の勝手な解釈であった。検査の度に瘦せ細った体が痛ましい。

「今度こそ休養隊だ」と、誰もが希望を持ち殊更に弱々しくふるまう。立ち会う日本軍医は苦々しい顔の能面だ。この検査はソ連軍医がお尻の肉をつまんで終わる。その肉付きの加減が労働力の基準となり区分されるのだ。我々は人間では無く働く豚でしかないことを知る。何故人権も無いのだろう。
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