藤川公成氏がシベリア抑留の様子を『いろは加留多』として、昭和55年1月に記した、新旧2本を同じ頭文字のカルタを新(カラー)、旧(白黒)
の対比した形で連載しています。
紙面掲載への経緯は弊紙654と655号で既に掲載されていますので割愛します。
【ひ】拾った馬鈴薯は馬のふん
ひ-精神的に姦する、という言葉がある。
我々は精神的に飽食した。
作業の行き還りに民家の庭に見えるアヒル、子山羊、豚を舌なめずりして食った。
犬も、猫も、鼠、そして肥ったロスキー・マダムも一人残らず貪欲に食った。
それは誰にも邪魔されぬ食膳であった。
歩いていても眼は地上に吸いつけられている。
何かが落ちている可能性があるからだ。或る日馬鈴薯数個拾い、深夜秘かにベーチカで焼く。灰となった薯は馬糞であった。
【ひ】貧乏知らずの貧しい人々
貧乏とは何か? 貧しいとは何か? ソ連の都市に住む人々は、最近衣には不都合なく、住の狭さと食の不足・質を嘆き怨じていると伝えられている。
革命後七十年世代が変わってゆくにつれて、貧の解釈も異なってくる。
若者たちは心の貧しさに気付きはじめいるとも聞く。
老党員は王侯貴族とか。
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