冬の「焚き火」と夏の「花火」
町を歩いていると、道端に金銀の造花がさしてあるのを見かけます。
お盆の献花だったと思います。
盂蘭(うら)盆の初日の夕方に、玄関の前で焙烙(ほうろく)の上で麻(お)幹(がら)を焚いて先祖の霊をお迎えし、最終日には同じように送り火を焚いて精霊をお送りする慣わしが、今でも各所で行われています。
人間に「火」の文化がもたらされてから、火はすべてを清めるものとしてあつかわれてきました。
紀元前六世紀か七世頃創始されたゾロアスター教では善なる最高神アフラマズダ、悪神をアフリマンと呼び、勤倹力行によって悪神を克服し、善神の勝利を期することを教旨とし、善神の象徴である太陽、星、火、などを崇拝した。
中国では南北朝の頃、ペルシャから伝来、祆(けん)教(きょう)または拝火教と言われた(広辞苑引用)。
火は神道、仏教ともに灯り、清めの意味で使われてきました。
子供の頃初めて自前で火を扱ったのは、冬の焚き火と夏の花火でした。
現代ではエアコンや電子レンジによって、あの童謡の焚き火の歌の光景は見られなくなりましたが、今も花火だけはいろいろな形で残っています。
【加藤三郎】
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