前回に引き続き「腰痛」についてのお話です。腰痛のある方は「姿勢が崩れている)と書きました。みなさま、両足を揃えて、壁にかかととおしりをくっつけてまっすぐ立ってみてください。力を抜いて楽に。頭や肩が壁から離れてしまう人は、腰痛のリスクが高いです。いや、腰どころか、肩や首、悪ければヒザまで痛みが出ているかもしれません。頭まできちんと楽に壁についた人は、ゆっくり両手を外側に広げながら頭上に持ち上げていきましょう。壁につけたまま、左右均等に上げることができますか?腰痛のある人は、どちらかが上げにくかったり、壁から手が離れてしまったりします。それだけ身体の軸が歪んでいるということです。頭という重いものを背骨に負担なく支えるためには、よい姿勢が必要です。背骨の通った軸から、頭の重心点が離れるほど、背骨周辺にかかる負荷は大きくなります。今は、スマホやパソコンを使うため、首を前に曲げたまま長時間すごす人が多いです。これは、とても腰痛になりやすい。肩もこります。頭を支えるために背中や腰がパンパンに筋肉疲労してしまいますから、当然骨盤も引っ張られて、充分に足にかかる衝撃を吸収できない。そのために、膝や足首にも負荷が…と、こうして、悪循環にはまっていきます。健康であれば、寝ている時間に、昼間、酷使された筋肉をゆるめ、力が偏ってかかってしまっていた背骨の位置を修正することができます。若いときは一晩寝れば回復したでしょう。年齢がかさむと柔軟性は乏しくなり、寝ている間の修復も追いつかなくなります。朝、起きようとして腰が痛くて起きられない貴方!今からでも遅くありません。鏡を見て、まず、まっすぐの姿勢にしてみてください。それでとても疲れるならば、それだけ身体をゆがめてきてしまったということですから、残りの人生、どうぞ少しでもよい姿勢ですごされますように…。それが腰痛を引き起こさないためにご自身でできる一番簡単なことです。【愛風・久毛】
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ココロとカラダの薬箱 第4回
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