寒さの厳しい日々が続いています。
皆様はいかがおすごしでしょうか。
身体を温めてお過ごしくださいね。
今回は「紅梅色」(こうばいいろ)についてお話しします。
紅梅色は、春先に咲く紅色の梅の花からつけられた色で、紫がかった淡い【紅色】であり、日本の伝統色の一つです。
現在では「お花見」というと真っ先に「桜」を思い出しますが、かつて日本では春の花と言えば「梅」でした。
香り高く春の訪れを告げる花として愛されました。
『源氏物語』など多くの詩歌や文学作品にも登場し、平安時代より貴族たちに愛好された色でした。
冬から春にかけての華やかな色として親しまれましたが、紅梅色を用いた着物は、晩冬から春先が旬とされ、『『枕草子(まくらのそうし)』にも「すさまじきもの(興ざめするもの)」として「三四月の紅梅の衣」という一説があります(この三四月は旧暦なので、現代でいえば4~5月ごろのこと)。
平安貴族にとって、季節外れの装いは、格好悪いものだったのですね。
季節にあったかさね色の装いをすることがセンスや教養の現れと考えた当時の人々は、立春を過ぎ、紅梅の花の上に雪が積もる様子を「雪の下のかさね」といい、濃く染められた紅梅を表した色合いの上に、薄い白の絹をかさねて楽しんでいたといいます。
寒さに震える私たちのすぐそばで静かに春の準備をする彩りの移ろいに気づくと、もうすぐ訪れる春の温かさが待ち遠しくなりますね。
(金色野原)
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